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SATA(シリアルATA)は、パソコンと周辺機器の間でデータ転送を行うための接続規格です。 パソコン内蔵のHDDをはじめ、2.5インチSSDや光学ドライブ、PS4の内蔵ストレージなど、 今でも多くの接続にSATA規格が用いられています。
また、SATAをより小型化したもので、ノートパソコン用SSDに採用されていた「mSATA」や、 外付けストレージ用の「eSATA」など、SATAから派生した接続規格もあります。 mSATAやeSATAはいずれもSATA規格として分類されていますが、それぞれ専用の端子を使用するため、互換性はありません。 mSATAは後継規格のM.2 SSDが誕生したこともあり、見かける機会はまれです。
最初のSATA規格がSATA Iです。理論上の最大転送速度は1.5Gbpsで、SATA1.5Gb/sなどと呼ばれることもあります。 1バイトの転送に10ビット使用するため、実際の最大転送速度は150MB/sです。
2世代目のSATA規格で、理論上の最大転送速度は3Gbpsです。SATA Iと同じく、SATA3.0Gb/sとも呼ばれます。 実効転送速度は誤り訂正符号などを付与する関係もあり300MB/sですが、SATAIと比べて2倍の高速化を実現しています。 この世代から、SATA向けに改良されたインターフェースである「AHCI」の採用、 対応するHDDにおいてはディスク1回転あたりのデータ読み込み量を最適化する「NCQ機能」の搭載など、 多くの機能を向上させている点も特長です。
現在でも使用されることが多い、最新のSATA規格がSATA III(SATA6.0Gb/s)です。 理論上の最大転送速度は6Gbpsですが、SATA IIと同じく誤り訂正符号を付与するため、実効転送速度は600MB/sとなっています。 また、SATA IIIには下位互換性があるため、SATA IやSATA IIに対応する機器でも使用可能です。 ただし、接続時の転送速度は下位の規格に依存するため、データ転送速度はSATA IまたはSATA IIの実効値まで下がります。