ISO9001は、国際標準化機構(ISO)が発行した品質マネジメントシステムの国際規格です。 現在、このISO9001を使った第三者認証制度が運営されており、世界中の約90万の組織が認証を取得しています。
ISO 9001の特徴は、社会・顧客が企業などに求めたいと思うことを実現するための仕組みや手順について、 社会・顧客に代わって企業などに要求している点です。
ISO9001は、経営者の責任として、「マネジメントシステムと事業プロセスとの統合」 「マネジメントシステムの方針、目標は組織の戦略的な方向性と両立させる」といった規格要求事項が明確になっています。 ISO9001の仕組みを事業運営と一体化することで、上記で挙げた企業の経営課題の解決に有効活用できます。
ISO9001とISO14001の大きな違いは、お客様(や取り巻く環境など)が、 「望むものを提供する/望まないものや悪影響があるものを排除していく」ということです。
ISO 9001の規格要求事項が求めているのは品質(顧客満足)に関するマネジメントシステムで、 良い製品やサービスを継続的に提供するための仕組みを管理することを求めています。 ここでの“良い”とは単なる物理的な品質だけではく、 お客様が望むものを提供して満足してらうという顧客満足度という観点も含まれます。
一方、ISO14001の要求事項が求めているのは環境に関するマネジメントシステムです。 このシステムは、組織が活動することで、自分たちを取り巻く人々・物・自然等々の環境に対して、 悪い影響を及ぼしていないかを確認して、及ぼしているなら改善していく仕組みです。