工事完成基準は、工事が完成して引き渡し時に、売上と原価を計上する会計方式です。
小規模な建設会社については、 工事完成基準の適用が一般的です。
工事完成基準は、工事の完成年度に工事着工から完成までの期間の売上と原価が、 完成年度に一度に計上されるため、 期間業績判定の観点から望ましくないという側面があります。
「収益認識に関する会計基準」が、 大会社・上場会社において2021年4月1日以後に開始する事業年度から強制適用になりましたが、中小企業への適用は任意です。 新収益認識基準では、従来の工事進行基準は廃止されましたが、同じような会計処理が新収益認識基準に引き継がれています。