貸倒引当金(カシダオレヒキアテキン)とは、 将来回収する見込みの債権に対して回収不能見込額を利益から積み立てておく金額のことです。 万一、回収不能となった場合でも、大きな損失を被るリスクを回避できます。
流動資産の部の貸倒引当金は、受取手形、完成工事未収入金等、流動資産に対する回収不能見込額を計上します。
投資その他の資産の部の貸倒引当金は、長期貸付金等、投資等に対する回収不能見込額を計上します。
貸倒引当金の計上方法は、以下の3つの方法があります。
貸倒損失は、貸倒(損失)が発生した場合に計上します。 貸倒引当金がある場合には、貸倒引当金を取り崩して、それでも不足する場合には、貸倒損失に計上します。
貸倒引当金繰入額は、貸倒引当金を増やす(繰り入れる)場合に計上します。
貸倒引当金戻入(モドシイレ)額は、貸倒引当金を減らす(戻し入れ)場合に計上します。 貸倒引当金戻入額は、貸倒引当金戻入または貸倒引当金戻入益とも言われます。
貸倒引当金戻入は、「金融商品会計に関する実務指針」と 「中小企業の会計に関する指針」で、扱いが異なります。 詳細はこちらをご覧下さい。
貸倒引当金の詳細については以下のサイトをご覧下さい。