トップ > 用語解説 > ネットワーク関係 > ボット(BOT)
ボット(BOT)は、ロボット(ROBOT)から生まれた言葉です。 指定された作業の処理を自動化するプログラムやアプリケーションを総称して「ボット(BOT)」と呼びます。 情報セキュリティの分野では、ボットといえば、コンピューターウィルスの一種を表します。 パソコンなどの機器にボットが組み込まれると、遠隔操作のロボットのように、機器が悪意ある第三者の意図どおりに操られてしまいます。
ボットに感染したパソコンは、DDoS攻撃の「踏み台」に使われたり、個人情報や企業の機密情報を窃取する標的型攻撃に悪用されたりするリスクがあります。 ただ、ボットに感染しても、パソコンユーザーが感染の事実に気付くのは容易ではありません。 多くの場合、感染前後で、パソコンの画面や操作性に変化が生じないためです。
「DoS攻撃(Denial of Service attack/サービス拒否攻撃)」は、ウェブサイトやサーバーに対して過剰なアクセスやデータを送付するサイバー攻撃です。 このDoS攻撃を、対象のウェブサイトやサーバーに対して複数のコンピューターから大量に行うことを 「DDoS攻撃」といいます。
DDoS攻撃を受けると、サーバーやネットワーク機器などに対して大きな負荷がかかるため、ウェブサイトへのアクセスができなくなったり、 ネットワークの遅延が起こったりします。その結果、対象とされた企業や組織では、金銭面だけでなく信用面でも大きなダメージを被ることになります。
インターネットの分野では、インターネット上を巡回(クロール)して、Webサイトの情報をデータベース化するプログラムをボットといいます。 各種検索エンジンが専用のボットを稼働させており、GoogleのGooglebotが代表的です。
AIの発達により、ユーザーからの呼びかけに応じたチャット(会話)を自動的に行なう「チャットボット」のITサービスも誕生しました。 これらのボットは、カスタマーサポートの効率化や、問い合わせのサービス向上などを目的に、導入する企業が増えてきています。