トップ > 用語解説 > ネットワーク関係 > ゲートウェイ(Gateway)
ゲートウェイ(Gateway)は、広義ではネットワーク間の通信を中継する仕組みの総称です。 例えば、近年リアルタイムのデータを取得する技術として活用が広がっているIoTでもゲートウェイが使われています。 複数のセンサーが取得したデータを集めてインターネット上のサーバーに送信する機器「IoTゲートウェイ」がそれです。 また、身近なネットワーク機器である「ルーター」も、ゲートウェイの一種です。 ゲートウェイは、もともとは「出入口・門」という意味で、 異なるプロトコル(通信手順)のネットワークをつなぐ門番の役割を果たすコンピューターを指していました。 このコンピューターが、現在のルーター的な役割を担っていたというわけです。
ゲートウェイは、異なるネットワーク同士を中継する仕組みの総称です。 その1つとして、IPアドレスを判別してネットワークを中継するルーターがあります。 ゲートウェイはネットワーク同士の中継という役割を担えるのであれば、ルーターのように「物」でなくても構いません。 例えば、コンピュータープログラムのような実体のないものであってもゲートウェイになりえます。
光回線のホームゲートウェイは、一般家庭で用いられるゲートウェイ機器の総称です。 光回線でやり取りされる光信号と家庭内で使用されるデジタル信号とを相互変換する役割を担っています。 一般的には、光回線を使用する際に必要となるONUとルーターの機能を備えた機器のことを、ゲートウェイと区別する目的でホームゲートウェイと呼びます。 IP電話や認証機能を備えたホームゲートウェイもあり、これらの機器は通常、回線事業者からのレンタルで利用します。
アナログ信号である音声をデジタル回線で伝送するために、インターネットと同じTCP/IPを用いる技術をVoIPと呼びます。 VoIPゲートウェイとは、VoIP(IP電話のデジタル回線)を利用するために電話回線とインターネットを中継する機器の総称です。 固定回線の音声信号は、PBX(構内電話交換機)からVoIPゲートウェイ経由でデジタル信号に変換されます。 その後、インターネット回線を通って通話相手に到着したデジタル信号は、再びVoIPゲートウェイを経由して音声信号に戻ります。 VoIPを使った通話は、電話回線の工事や加入権が不要なので、従来の電話よりもコストを抑えられます。 主に企業で利用される050型のIP電話のほかに、一般家庭でよく利用される0ABJ型IP電話があります。
デフォルトゲートウェイとは、家庭や社内でのLANからインターネットなどの外部ネットワークに接続する際に、通信の出入口の役割を果たす仕組みのことです。 この役割は、機能としてルーターなどに備わっており、デフォルトゲートウェイという名前の機器が存在するわけではありません。 そのため、デフォルトゲートウェイの設定時には、ほとんどの場合、ルーターのIPアドレスを入力します。 デフォルト(既定)のゲートウェイ、という呼び名のとおり、外部ネットワークへの通信はデフォルトゲートウェイを通して行われます。 内部ネットワークにある機器は、デフォルトゲートウェイの情報があれば外部への接続が可能です。 なお、内部ネットワーク同士の通信では、デフォルトゲートウェイが使われることはありません。