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グローバルIPアドレスは、インターネットに接続された機器に割り当てられるIPアドレスで、 重複のないIPアドレスです。 なお、グローバルIPアドレスが重複しないように管理する機関が設けられており、 世界レベルではICANN、日本ではJPNICという機関がこれを行っています。
グローバルIPアドレスは、重複のないIPアドレスなので、適当に割り振るわけにはいきません。 そのため、管理者が存在しています。 世界レベルではICANN(The Internet Corporation for Assigned and Numbers)という非営利団体がIPアドレスとドメインの管理を行っています。 しかし、この団体だけですべてを管理することは難しいので、関連する組織が存在し、世界中でアドレスが重複しないように管理しています。 この中で、日本に特に関係しているのは日本国内のIPアドレスを管理する「JPNIC」と「LIR」です。 JPNICは日本ネットワークインフォメーションセンターの略称で、ドメイン名の登録・更新、インターネットポリシーの策定なども行っています。 国内のエンドユーザーはJPNICからさらに下部団体のLIRを経て各プロバイダーに割り当てられたIPアドレスを使い、インターネットに接続しています。
IPv4におけるグローバルIPアドレスは、基本的に「1.0.0.0」~「255.255.255.255」までの組み合わせのうち、 プライベートIPアドレスに使われる範囲を除いたものが割り当てられています。 なお、グローバルIPアドレスの最初の区切りにある3桁の数字は登録組織(国やエリア)別に割り振りされています。
また、IPアドレスは「ネットワークID」を表す部分と「ホストID」を表す部分に分けることができます。 ネットワークIDは国やエリア別に割り振りされたもので、ホストIDは個々のデバイスに割り振りされます。 ネットワークの規模が大きくなれば、接続するデバイスが増えるのでホストIDの識別に使うデータ量を増やす必要があります。 そこでネットワークの規模に応じてクラスに分けられ、クラス別に利用できるIPアドレスの範囲が定められています。
最も大規模なネットワークに使われるクラスAでは、アドレスが持つ32ビットの情報のうち4分の3にあたる24ビット分をホストIDの識別に使い、 残りの8ビットをネットワーク識別に使います。 具体的には「1.0.0.0」~「9.255.255.255」と、「11.0.0.0 」~ 「126.255.255.255」の範囲がクラスAのグローバルIPアドレスとして使われます。
小規模ネットワーク向けのクラスCでは、ホストIDの識別に割り当てられる情報が8ビットのみで、残りの24ビットがネットワーク識別に充てられます。 具体的には「192.0.0.0」~「192.167.255.255」と、「192.169.0.0 」~ 「223.255.255.255」の範囲がクラスAのグローバルIPアドレスとして使われます。