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POP3S (POP3 over SSL/TLS)は、POP3による接続前にサーバとクライアントの間でSSL(Secure Socket Layer)/TLS(Transport Layer Security)による 仮想的な通信路を形成します。 通常のPOP3接続ではTCPの110番ポートを利用しますが、POP3Sでは標準ではTCPの995番ポートを使用します。 これにより、アカウント名やパスワードなどの認証情報、メール本体や添付ファイルなどを暗号化して送受信することができます。 通信経路上の機器による送受信情報の「覗き見」によるプライバシーや機密情報の漏洩、 認証情報の詐取によるアカウントの乗っ取りなどを防止することができます。
POP3(Post Office Protocol)は電子メールサーバから利用者の電子メールクライアントに受信メールをダウンロードする際に用いられる 標準的なプロトコルの一つで、設計が古くそれ自体には通信内容を暗号化する機能がありません。
電子メールを暗号化する別の方法として、「S/MIME(Secure Multipurpose Internet Mail Extensions)」があります。 S/MIME を用いたメールの暗号化は、主に社員同士や取引先とのやりとりなど特定の用途に対して用いられることが多くなっています。
POP over SSL/TLS / SMTP over SSL/TLSはメールサーバとメールソフト間の通信を安全に暗号化することができます。 S/MIMEのように社員同士や取引先とのやりとりなどに限定されず、メールを暗号化することができるので、 IT管理者の日々の管理業務の効率を飛躍的に向上させることが出来ます。