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リモートデスクトップ (Remote Desktop) は、あるコンピューターのデスクトップ画面をネットワーク経由でほかのコンピューターに転送し、 遠隔(リモート)で離れた場所にあるコンピューターの操作を可能とする仕組みのことです。 手元のコンピューターに接続されているマウスやキーボードを操作すると、 その入力情報がネットワーク経由でリモート側のコンピューターに転送されるため、 目の前にあるコンピューターを操作しているかのように、遠隔操作が可能になります。 ネットワークの帯域や遅延時間によっては反応にタイムラグが生じる可能性があります。
Windows 10以降では、標準でリモートデスクトップ機能が搭載されており、特別なアプリケーションを導入することなく、 リモートデスクトップを利用可能です。 Microsoft RDP には、次の機能が含まれています。
RDP では、RSA Security の RC4 暗号が使用されます。 これは、少量のデータを効率的に暗号化するように設計されたストリーム暗号です。 RC4 は、ネットワーク経由のセキュリティで保護された通信用に設計されています。 管理者は、56 ビットまたは 128 ビットのキーを使用してデータを暗号化することを選択できます。
RDP では、ネットワーク接続経由で送信されるデータの量を減らすさまざまなメカニズムがサポートされています。 メカニズムには、データ圧縮、ビットマップの永続的なキャッシュ、RAM でのグリフとフラグメントのキャッシュが含まれます。 永続ビットマップ キャッシュを使用すると、特に大きなビットマップを広範に使用するアプリケーションを実行する場合に、 低帯域幅接続よりもパフォーマンスが大幅に向上する可能性があります。
ユーザーは、ログオフせずにリモート デスクトップ セッションから手動で切断できます。 ユーザーは、同じデバイスまたは別のデバイスからシステムに再度ログインすると、切断されたセッションに自動的に再接続されます。 ユーザーのセッションがネットワークまたはクライアントの障害によって予期せず終了した場合、 ユーザーは切断されますが、ログオフされません。
ユーザーは、ローカル コンピューターで実行されているアプリケーションと リモート デスクトップ セッションで実行されているアプリケーション間、およびセッション間でテキストとグラフィックスを削除、 コピー、貼り付けることができます。
リモート デスクトップ セッション内で実行されているアプリケーションは、 クライアント デバイスに接続されているプリンターに印刷できます。
RDP 仮想チャネル アーキテクチャを使用すると、既存のアプリケーションを拡張し、 クライアント デバイスとリモート デスクトップ セッションで実行されているアプリケーションとの間の通信を必要とする機能を追加する 新しいアプリケーションを開発できます。
コンピューター サポート スタッフは、リモート デスクトップ セッションを表示および制御できます。 2 つのリモート デスクトップ セッション間で入力と表示のグラフィックスを共有すると、 サポート担当者は問題をリモートで診断して解決できます。