トップ > 用語解説 > ネットワーク関係 > スクリーンリーダー (Screen reader)
スクリーンリーダー (Screen reader)は、画面に表示された内容を視覚以外の方法で伝えるアプリケーションソフトのことです。 通常はテキストを音声に変換しますが、点字や音声アイコンに変換することもあります。 スクリーンリーダーは、目の不自由な方には欠かせませんし、視覚障碍者や読み書きのできない方、学習障碍のある方にも役立ちます。 ブラウザーの拡張機能を利用したスクリーンリーダーもありますが、ほとんどのスクリーンリーダーは、ブラウザーだけでなく、 すべてのユーザーのアプリケーションに対してシステム全体で動作します。
Windowsには「ナレーター」と呼ばれる画面上のテキストやボタンなどの項目を読み上げて操作する機能があります。 ナレーターを活用することでテキストデータを読み上げさせることが可能となり、メールの読み書きやインターネットの閲覧、 ドキュメントの操作を行うことができます。 ナレーターの起動はWindowsロゴキーを押しながら「Ctrl+Enter」を同時に押します。 ナレーターを停止する際も同様にWindowsロゴキーを押しながら「Ctrl+Enter」を押します。 また、テキストデータを読み上げさせる場合は、「スキャンモード」を使用します。 ナレーターを起動した状態で「無変換+Space」を同時に押すことでスキャンモードに切り替わります。 スキャンモードに切り替えることによって、次の見出しへの移動や段落の移動がキーボードで操作できるようになります。
MacやiPad等のApple製の端末には「VoiceOver」と呼ばれるスクリーンリーダーがあります。 MacとiPadでは起動や操作方法が異なっています。 Macの場合、「Command+F5」を押すことで起動することができます。 カーソルの移動や読み上げの操作はVoiceOverコマンドを入力します。 VoiceOverコマンドはVoiceOver修飾キーと他のキーを組み合わせて使用します(VoiceOverキーはCaps Lock キーまたは Control+Option)。 テキストデータを読み上げる際は、矢印キーを操作して読み上げる箇所を移動させていきます。 iPadの場合は、設定アプリから[設定>アクセシビリティ>VoiceOver]を選択し、VoiceOver機能をオンにします。 アクセシビリティショートカットを設定している場合は、ホームボタンやトップボタンをトリプルクリックすることでもVoiceOverをオンにできます。 基本的な操作はタップやスワイプを用いて行います。テキストを読み上げさせる際には、タップで読み上げたい箇所を指定します。 右あるいは左にスワイプすることで、読み上げる箇所を移動させることができます。 指を画面から離さずに移動させることでも読み上げ箇所を選択することができます。