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コンピューターウイルスは、コンピューターの内部にその所有者の許可なく侵入し、 意図的に何らかの被害を及ぼすように作成されたプログラム・ソフトウェアのことです。 コンピューター内部に侵入して不具合などの症状をもたらす、 あるいは自身を複製して感染を広げるといった特性が生物学上のウイルスと似ていることから、そのように呼ばれることになりました。
また、コンピューターウイルスを含めて不正なプログラム全般については、 「Malicious(悪意のある)+Software(ソフトウェア)」の合成語である「Malware(マルウェア)」とも呼ばれています。 個人情報や機密情報、金銭の窃取、あるいはデータを人質に身代金を要求するといった被害をもたらす可能性があるものです。
コンピューターウイルスの主な感染経路としては、インターネット上からダウンロードしたファイル、電子メールの添付ファイル、Webサイトの閲覧、 USBメモリーなどが挙げられます。 なお、コンピューターウイルスという名称はインターネット黎明期から用いられているますが、近年ではマルウェアという呼び方が一般的となっています。
1995年当時、通商産業省(現、経済産業省)によって策定された「コンピューターウイルス対策基準」においては、 「自己伝染機能」、「潜伏機能」、「発病機能」の機能を1つ以上有し、第三者のプログラムやデータベースに対して、 意図的に何らかの被害を及ぼすように作られたプログラムをコンピューターウイルスと定義しています。
パソコンがコンピューターウイルスに感染すると次のような症状を引き起こす可能性があります。
コンピューターが壊れるだけでなく、インターネットを介して多くの人に被害を与えてしまい、結果として「加害者」となってしまう可能性があります。 ウイルスに感染していなくても、感染を予防するために対策をとっておくことが重要です。