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ウイルスメールは、悪質なコンピューターウイルスが含まれているメールのことをいいます。 ウイルスメールの中には、利用者がメールを開いたり、ネットでサイトを閲覧したときにパソコンに気づかれないよう進入し、 乗っ取ってしまうものがあります。これを「ボットウイルス」と呼んでいます。
乗っ取られてしまったパソコンは、ボットウイルスに感染した他のパソコンと共にボットネット(パソコン群)の一部となり、 外部の司令塔から遠隔操作を受けて大量の迷惑メールを世界中に送信するようになります。 ボットウイルスは、パソコンの所有者に気づかれないように活動するため、感染してもすぐには分かりません。 感染したパソコンの所有者は、被害者であると同時に、自分が知らないうちに迷惑行為を行う加害者となってしまうのです。 ウイルスに感染しないためには以下の方法が有効です。
Windows等のOSやソフトウェアには「セキュリティーホール(ぜい弱性)」と呼ばれる欠陥や問題点が発見されることがあります。 セキュリティーホールをそのままにして利用していると、ウイルス感染や不正操作などの被害にあう恐れがあり、とても危険です。 セキュリティーホールが見つかると、修正プログラムが随時公開されますので、ウイルスに感染しないためにも、 定期的にプログラムの更新をします。
インターネット上のサービスの利用やUSBメモリなどの外部記憶媒体を通じてコンピューターウイルスに感染する危険性があります。 ウイルス感染の危険性を軽減するために、ウイルス対策ソフトを利用しましょう。 なお、ウイルス対策ソフトを利用していてもパターンファイルと呼ばれるウイルス定義ファイルの更新を行っていないと 新種ウイルスに対応することができません。 常にパターンファイルを最新の状態に保ち、定期的にコンピューターをスキャンすることが必要です。
HTMLメールは、自由に文字の色や大きさを変更したり、イラストや写真で装飾できるなど便利なメール形式です。 しかし、この機能を悪用したウイルスもあり、HTMLメールを開く、またはプレビュー画面を表示しただけでウイルス感染してしまう場合があります。 HTMLメールは通常見ない・使わないように設定し、必要な場合のみ利用するようにしましょう。
ウイルスは、メールの添付ファイルに仕掛けられている場合も多いため、見知らぬメールの添付ファイルは、安易に開いてはいけません。 最近では、差出人を詐称したウイルスメールが多く見受けられます。 知人からのメールだったとしても不審な点がある場合は、その知人に確認するなど十分注意してください。 このようなウイルスメールからパソコンを守るためにも、添付ファイルを開く場合でもウイルス検査を行ってから開くようにしましょう。
Emotetとは、メールアカウントやメールデータなどの情報窃取に加え、更に他のウイルスへの二次感染のために悪用されるウイルスです。 このウイルスは、不正なメール(攻撃メール)に添付される不正なファイルなどから、感染の拡大が試みられます。
コンピューターやその利用者に被害をもたらすことを目的とした、悪意のあるソフトウェアをマルウェアと呼びます。 もともとコンピューターウイルスやワームなどと呼ばれていましたが、 悪意のあるソフトウェアを総称する用語としてマルウェアが広まりました。