トップ > 用語解説 > ネットワーク関係 > VPN(Virtual Private Network) > IPsec-VPN
IPsec-VPNは、インターネット上に仮想専用線を作り、高セキュアな通信を行う方法の1つです。 この技術は、インターネットを公共の通信インフラとして利用しながら、エンドツーエンドの通信を暗号化し、データの秘匿性と完全性を保証します。 IPsec-VPNの使用により、遠隔地にあるオフィスや在宅勤務の従業員が安全に社内ネットワークにアクセスできるようになります。
IPsec-VPNは、離れた拠点間の通信において高いセキュリティレベルを提供します。 この技術を利用することで、企業はインターネットを介しても、プライベートな直接接続のように、データを安全にやり取りすることが可能になります。 セキュリティの高さは、IPsecで用いられるプロトコルによって実現されます。 これにより、データの盗聴や改ざんを防ぎ、企業の機密情報を保護します。 特にグローバルに展開する企業や、リモートワークを普及させている組織にとって、極めて重要な機能です。 この方式を利用することで、企業は物理的な場所に依存することなく、安全なデータ通信環境を実現できます。
IPsec-VPNのプロトコル階層が「ネットワーク層」で実装されているので、上位のプロトコルに依存しない、 HTTPやFTPなどのアプリケーションを変更する必要がない、独自開発したクライアントサーバシステムにも利用可能などの利点があります。
IPsec-VPNは、組織間をつなぐプライベートネットワークとして開発されたため、決まった拠点同士の通信が多い場合にメリットが大きいです。 リモートアクセスにも活用できますが、設定の複雑さなどからスマートフォンなどのモバイル端末からのアクセスには向いていません。