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IPアドレスのクラスは、IPアドレスの値によって、IPアドレスを幾つかのカテゴリに分類したものです。 IPアドレスの最上位部分のビット・パターンの値によって、「クラスA」から「クラスE」までの5つに分類されています。
クラスAは、大規模なネットワークに割り当てられます。 IPアドレスの最上位1bitが「0」なら、そのIPアドレスは「クラスA」になります。 具体的には「0.0.0.0~127.255.255.255」がこのクラスAに該当します。 これは全IPアドレス空間(≒42億個)のうち、半分に相当します。
クラスBは、中規模なネットワークに割り当てられます。 IPアドレスの最上位2bitが「1-0」なら、そのIPアドレスは「クラスB」になります。 具体的には「128.0.0.0~191.255.255.255」が該当します。 これは全IPアドレス空間のうち、4分の1に相当します。
クラスCは、小規模なネットワークに割り当てられます。 IPアドレスの最上位3bitが「1-1-0」なら、そのIPアドレスは「クラスC」になります。 具体的には「192.0.0.0~223.255.255.255」が該当します。これは全IPアドレス空間のうち、8分の1に相当します。
クラスDは、IPアドレスの最上位4bitが「1-1-1-0」なら、そのIPアドレスは「クラスD」になります。 具体的には「224.0.0.0~239.255.255.255」が該当します。 クラスDは、マルチキャストで使われる特別なIPアドレスであり、 マルチキャストを使ったマルチメディア・アプリケーションなどで使われます。 例えば、同じ内容の音声や映像データなどをいっせいに「放送」するような用途で使われます。 一般的なノードにクラスDのIPアドレスだけを付けることはありません。
クラスEは、IPアドレスの最上位4bitが「1-1-1-1」なら、そのIPアドレスは「クラスE」になります。 具体的には「240.0.0.0~255.255.255.255」が該当します。 ただし、このクラスは「実験的」な目的のためにTCP/IP(IPv4)の開発当初から予約されていて、実際に使われることはありません。