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Bluetoothは、2.4GHz帯の無線周波数を利用した近距離無線通信規格です。 2.4GHz帯を利用しているため、免許が不要で、手軽に利用できるのが特徴です。 PC、スマートフォン、タブレット、ヘッドセット、カーナビゲーション・カーオーディオ、デジタルオーディオプレイヤー、 プリンタ、デジカメ等の機器を無線で接続するための標準ワイヤレス技術を実装しています。 これにより、多種の機器間でネットワークを構築できるようになりました。 特にモバイルでは、低消費電力、低価格、小型化を目指しています。
Bluetoothは、複雑な設定が不要です。 一度、ペアリングをすると、あとは電源をONにするだけで自動接続が可能になります。 さらに、常時接続ではなく、Bluetooth通信したいときに接続し、通信が終了したときに切断するようなことも可能です。
Bluetoothには、ロゴ認証機関が存在し、互換性を保証しています。 さらにグローバルな規格であるため世界中で活用可能です。 利用シーンを想定した仕様「Profile」も策定されているため、活用しやすい仕組みになっています。
Bluetoothと同じ無線通信規格として、Wi-Fiがあります。 Bluetoothは、通信可能距離が数m~10m程度なのに対して、Wi-Fiは、数10m前後になります。 消費電力については、Bluetoothは少なく、Wi-FiではBluetoothに比べて多くなっています。 また、パスワードについては、Bluetoothは、初回ペアリング時にパスワードが必要な場合がありますが、基本的には不要で、 Wi-Fiでは必要になるケースが多いです。
方向探知機能は、 2019年1月にアップデートされた「Bluetooth 5.1」から搭載されています。 この機能では、Bluetooth機器のアンテナから発信されるシグナルによって送信角度や受信角度を割り出し、 ペアリングされているBluetooth機器がどの方向にあるのかを教えてくれます。 以前のBluetoothバージョンでも、電波の強さから機器が遠くにあるのか近くにあるのかだけはメートル単位で知ることはできましたが、 Bluetooth 5.1以降は、機器がどの方向に置いてあるのかまでセンチメートル単位で割り出せるようになりました。 この機能を活用することで、家の中のどこかに置いたイヤホンもすぐ見つけられます。 また、財布やカギなどにBluetoothタグを付けておけば、紛失してもすぐに見つけられます。
プロファイルは、Bluetooth機器でどのような機能があるのかを表しているものです。 送信機器と受信機器で同じプロファイルを持っているときにその機能が利用できます。