トップ > 用語解説 > ネットワーク関係 > トンネリング(tunneling)
トンネリング(tunneling)は、通信ネットワーク上の二点間を結ぶ、閉じられた仮想的な直結回線を確立することです。 または、そのような仮想回線(トンネル)のことをいいます。 ネットワーク上に外部から遮断された見えない通り道を作るように見えることからこのように呼ばれています。
トンネリングに暗号化を併用すれば、ネットワーク中を通過するパケットの内容を経路上の機器などから秘匿することができます。 これを利用して、組織内の離れた複数拠点間の構内ネットワーク(LAN)をインターネットなどに設けたトンネルを通じて相互に接続し、 あたかも大きなプライベートネットワークのように運用することができます。 このようなネットワークをVPN(Virtual Private Network)といいます。
トンネリングしたうえで、データを安全にやりとりするための手段の一つに、カプセル化があります。 ある通信方式やプロトコル(通信手順)で送受信されるデータ(パケットなど)を、 別のプロトコルのパケットのデータ領域に埋め込んで、 相手先まで送り届ける方式を「カプセル化」(encapsulation)といいます。
トンネリングという用語は、IPv4と IPv6を共存させるための通信事業者のネットワークサービスでよく目にします。 この場合、通信事業者が実際に行っていることはカプセル化です。