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Wi-Fi6Eでは、利用目的や最大出力によって、VLP(Very Low Power)、LPI(Low Power Indoor)、SP(Standard Power)という 3種類のアクセスポイントを設けています。
最も出力を抑えたVLPアクセスポイントは、モバイルルーターや車両などの移動体内での利用を想定しています。 米国においてまだ検討中の段階ですが、3つのクラスの中で最も抑えた出力になる見込みです。
LPIアクセスポイントは、最大出力は30dBmとVLPと比べて引き上げたものの、屋内利用に限定されるクラスです。 家庭やオフィスに設置するWi-Fiルーターなどを想定しています。アクセスポイントのアンテナは内蔵タイプ限定など、いくつか制限事項もあります。
SPアクセスポイントは、最も出力を引き上げており、長距離伝送のほか屋外利用を可能にしています。 ただし共用する他の無線システムへの影響を回避するために、「AFC(Automated Frequency Coordination)」と呼ばれる新たな干渉回避の仕組みが義務付けられています。
AFCは、これまで5GHz帯を使うWi-Fiにおいて適用されてきた周波数共用の仕組み 「DFS(Dynamic Frequency Selection)」に代わる新たな共用手法です。 Wi-Fi 6Eが新たに利用する6GHz帯は、固定無線や衛星通信なども利用しています。 AFCではこれらの無線システムとの干渉を避けるために、固定無線や衛星通信などが利用している周波数帯を収集したデータベースを参照します。 Wi-Fi 6Eのアクセスポイントは既に利用している周波数チャンネルを避けてチャンネルを選択するという仕組みです。